【本当はどうなの歯の話 vol.14】「インプラントって一生もつんでしょ」たまにそう聞かれることがあります
2024年11月19日
以前の“どうなの”でインプラントを擁護したようなお話を書きました
今回はインプラントの悪口を少し話してみましょう
インプラントは人工の歯根を骨の中に埋め込み、そこに義歯を取り付けることであたかもそこに歯が生えてきているかのようにする治療のことで所詮代替えの治療であることは他の治療である入れ歯やブリッジと変わりありません
決して悪い物という話をしようとしているのではありません 何をおいても天然の歯に敵うものは無いんだという事を理解して欲しいので 今回の話を書いてます
インプラントが良くて 一生もつのなら生えてる歯を全部抜いて さっさとインプラントに変えてしまえば その人は幸せで何の問題も無いのでしょうか
ダメになってしまった歯ばっかりで苦しんでいる人には そういう手段もあると思いますが そんな事を望む人もいないでしょうし それを勧める歯医者は少し疑問に思います
「インプラントが一生もつか?」という話でした 少し話が逸れてしまったのでその話に戻しますが インプラントにはインプラントの持っている問題があります それはインプラント周囲炎という病気で それはほぼ歯周病と同じ病気です その状態になると最悪の場合インプラントを抜かなきゃいけなくなります またインプラントには特有のネジが緩んだりなどの問題も抱えています
それと 患者さんが考える“一生もつ”というと 何事も起きずに死ぬまで使えるものをさしてますので それは天然の歯以外にはかなり難しい話です 天然の歯でも虫歯などで詰め物や被せ物をするわけですが それもセメント(歯用の接着剤)などの劣化や噛み合わせの力 詰めてある金属の劣化 支えている歯の新しい虫歯等々 それはそれはイロイロな要素で一生もつことは至難の技 というより不可能でしょう
天然の歯を利用した処置でさえ一生もつというのはまずあり得ないのに インプラントという異物を埋め込んだ治療なんですから一生もつというのはかなり難しいのです もちろんちゃんとしたメンテナンスを行えばそれも可能になってくるのですが…
さあ あなたもインプラントをしませんか?