【本当はどうなの歯の話 vol.11】歯って“すごい”
2024年5月17日
さて前回に引き続き 歯の感覚が“すごい”話をさせてもらおうと思います
もともと歯にそんな感覚があるのにはもちろん訳があります
人間は物を食べなきゃ生きていけないけれども変なものを飲み込んだら危ないので まず口に中で変なものが無いのか確認してそれから飲み込むようにしています
そのセンサーが歯にも仕込まれているのです
魚を食べていて小骨がちゃんとわかってその小骨だけを口から出して身だけを食べます
それができるのもその精度の高い感覚が働いているからです
もし働かなければ喉に骨が刺さったり胃袋を傷つけたり大変なことになる可能性があります
そんな精度の高い感覚も 今はちゃんと調理して作られたものを食べていたなら働く必要がありません
しかしその感覚が他のことに働いてしまうことがあるのです
それは噛み合わせの異常に無意識のうちに気付いてしまいその異常を避けるために 顎がちょっと無理をしてしまいます
すると顎を動かす筋肉が疲れてしまったり 無理したことによって関節を痛めてしまったりすることがおきます
これが顎関節症です
現代人は危ないものを食べることはほとんどありません
でもその精度の高い感覚は食べ物を食べる際に その物の大きさや硬さを感じそれが味覚におおいに関わっているのです
“被せ物をしたら入れ歯を入れたら味がわからなくなった”なんて事を言われることがありますが その感覚に問題があるなら 味覚に異常が出てもおかしくないかもしれませんね
そんなすごい歯をみなさん大切に